レディオヘッドがcreepをうたった。
その現場にいたのだけど、会場が揺れた。
みんな待ち望んでたcreep。
他の曲がかすんでしまうほどの盛り上がり。
一時期、その予定調和にcreepを拒絶していたレディオヘッド。
今はその呪縛から逃れられたのだろうか。
ぼくはその盛り上がりに少し引いてしまった。
だけど、結局、この曲は、人々の色々な反応や感情を超える。
瑣末、とまでは言わないが、聴衆や批評やなんやら色々小さなことを超える良さがある。
run〜♪の跳躍してく音型とトム・ヨークの声質が瑣末なものをふわっと上へ上へと運んでいく。
上へ上へと運ばれて、感情がどこへ行ったのか見えなくなり、あとには高揚感が残る。
後味の苦味も甘味もない、ぽっかり空いた空洞。
結局、名曲。